任意整理は意味ない？やばいやデメリットの真相から手続き方法を徹底解説！

借金を解決するために任意整理を考えているけど、きちんと解決できるのか不安を抱えている方が多いでしょう。

任意整理は、支払い催促のストレスから解放されて支払限度額が減額できるなど、借金解決に有効な方法です。

今回は、任意整理のメリット・デメリットや手続きの方法、任意整理にかかる費用や期間まで詳しく説明します。

当記事の監修者

市ヶ谷東法律事務所
弁護士・弁理士
幸谷 泰造さん

公式ホームページ

＜経歴＞
2001年03月　東京工業大学理学部情報科学科　卒業
2006年11月　弁理士試験　合格
2011年09月　司法試験　合格（新65期）
2017年03月　経済産業省　特許庁　入庁（任期付公務員）
2021年04月　市ヶ谷東法律事務所　開設
＜論文・書籍＞
2016年04月　BUSINESS LAWYERS　「フランク三浦の事案に見る、パロディ商標に対する法務担当の留意点」 会（AIPPI）「進歩性における予測できない顕著な効果と取消判決の拘束力」

任意整理とは？やばい？

任意整理とは、以下3つの特徴があります。

以上の特徴から専門家が債権者と交渉して借金の支払いを減額し、支払いを楽にできる手続きであることがわかります。

任意整理は、すべての債務整理の中で最もよく利用される方法です。

多くの債務者が任意整理の手続きをして、生活再建を実現しています。

任意整理のメリット

ここからは、任意整理のメリットを説明します。

任意整理メリット①借金返済額が減額できる

任意整理をすると、借金返済額が減額できるメリットがあります。

高い利率がカットされ、返済額は元金のみとなり、その後の支払いは3～5年の分割払いになるので、月々の返済額を減額できます。

例えば、債務総額が300万円を5年の分割で支払うと、月々の支払いが約6万円→約5万円に減額可能です。

任意整理でも支払えない場合は、個人再生や自己破産など他の債務整理を検討しましょう。

利息制限法1条では以下のように定められています。

• • 10万円未満の借金→年20%まで
  • 10万円以上100万円未満の借金→年18%まで
  • 100万円以上の借金→年15%まで

※参照：利息制限法

任意整理メリット②支払いの催促が止まる

任意整理をすると支払いの利息が止まるため、支払い催促のストレスから解放されます。

弁護士や司法書士に任意整理を依頼するとまず送付する受任通知が、催促をストップするためです。

受任通知とは、弁護士や司法書士が債務者の代理人になって債務整理手続きを行うことを伝える書類のこと。

債権者は受任通知を受け取った時点で返済の督促はできなくなり、債務者は債権者と直接やり取りする必要がなくなります。

債権者とのやり取りから解放されるので、落ち着いて債務整理に向き合えるでしょう。

任意整理メリット③完済時期が早まる

任意整理は、借金を早く返済するのに有効な手段です。

なぜなら、任意整理すると債務総額が減額されるため、返済にかかる期間が短縮されるから。

任意整理の返済は、一般的に3～5年で返済できるように交渉して返済を再開します。

「毎月の負担額が増えるのでは」と心配な方がいるかもしれません。

しかし、毎月の返済額は任意整理前の月々の返済よりも下がる可能性が高く、以前よりも返済の負担を抑えて早く借金を完済できるのです。

任意整理メリット④他の債務整理と比べて手続きが簡単

任意整理の場合には裁判所を通す必要がなく、裁判所に提出する書類を用意する必要がありません。

例えば個人再生では、裁判所へ申し立てる際に必要な書類は、収入や資産を証明する資料や債権者一覧表などです。

これに対し任意整理は、専門家の負担が個人再生や自己破産よりも低いので、手続きにかかる費用の支払いは、他の債務整理の費用よりも5分の1～10分の1ほど安く済みます。

時間がかからず費用も安く抑えられる任意整理は、普段忙しい方に向いている手続きです。

任意整理のデメリット

ここからは、任意整理のデメリットを説明します。

任意整理デメリット①信用情報に債務整理の事実が載る

任意整理の手続きを行うと、信用情報機関に債務整理の事実が載ります。

これは、いわゆる「ブラックリスト」と呼ばれ、少なくとも5年間はブラックリストから消えません。

ただし、今借金の返済で苦しい状況にあるなら、「いずれブラックリストに登録される」可能性があると考えられます。

日に日に借金の返済が苦しくなり滞納が続けば、そのうちブラックリストに登録されるのです。

いずれにせよブラックリストに載るのが同じであれば、ストレスを抱えて苦しい状況が長く続くより、借金解決へ向けて早く行動したほうが心身的負担を軽くできるでしょう。

任意整理デメリット②5～10年新たな借り入れができない

任意整理を行い、信用情報に債務整理の事実が載ると、その後5～10年は新たな借り入れやクレジットカードの利用ができません。

例えば以下のようなことができなくなります。

• クレジットカードの新規発行や利用
• 車や住宅を購入するためのローン

今の時代、クレジットカードが使用できないことは不便と感じるかもしれません。

しかし、には以下のような方法があるのでクレジットカードを利用しなくてもキャッシュレス化に対応した生活を続けられます。

• デビットカードやプリペイドカード
• スマホのキャリア決済（電話代と一緒に支払う）
• paypayやLINEpayのようなチャージ式アプリ

任意整理がおすすめな人

借金解決で任意整理がおすすめなのは以下のような方です。

毎月返済しているのに利息ばかりで完済できる日が遠く、元本が減らない場合は、任意整理が向いています。

例えば月3万円返済できれば、借金の総額が1108万円～180万円の借金を3～5年で完済可能です。

また、任意整理は債務整理する会社を個別に選べるので、返済中のもので回収されたくないものがある場合は、任意整理の対象から外せます。

任意整理におすすめの安い弁護士・司法書士事務所ランキング

ここでは、任意整理の費用を安い順に並べて紹介します。

費用をなるべく抑えて解決したい方はぜひ参考にしてください。

任意整理が得意な弁護士・司法書士事務所6選

ここでは、任意整理が得意な弁護士・司法書士6選をご紹介します。

弁護士・司法書士選びの参考にしてください。

東京ロータス法律事務所

出典：東京ロータス法律事務所公式HP

東京ロータス法律事務所は、何度相談しても相談料が無料です。

受任実績が7,000人以上なので難しい交渉にも強く、安心して任せられるでしょう。

弁護士事務所なので借金が140万円を超える案件も対応できます。

アディーレ法律事務所

出典：アディーレ法律事務所公式HP

*2024年10月現在

アディーレ法律事務所は、2024年10月時点で法律相談実績85万人の、数多くのケースで債務整理や借金返済の手伝いをしてきました。

また、手続きの途中で解約する場合は、基本費用の全額返金を約束しています。（依頼から90日以内の契約の場合）

さらに、相談前の過払い金診断を無料で行ってくれるので、契約する前に借金がどれだけ減るか確認可能です。

グリーン司法書士法人

出典：グリーン司法書士法人公式HP

グリーン司法書士法人は、相談料・着手金・減額報酬がすべて無料なので、任意整理にかかる費用を安く抑えられます。

着手金が無料のため、契約して即時に受任通知をして取り立てのストップが可能です。

女性司法書士も在籍しているので、女性の方でも気軽に相談できるでしょう。

また、オンライン相談も対応しているので、忙しく相談に行けない方でも隙間時間を活用して相談ができます。

はたの法務事務所

出典：はたの法務事務所公式HP

はたの法務事務所は、相談実績が20万件以上なので、信頼できる法務事務所です。

相談料無料・着手金無料なので、手持ち資金がなくてもすぐに受任通知の手続きができるので督促を早く停止できます。

また、全国どこでも出張が無料なので、移動時間なく相談できるので忙しくて時間がない方におすすめです。

司法書士法人みどり法務事務所

出典：司法書士法人みどり法務事務所HP

司法書士法人みどり法務事務所は、相談料は何度でも無料、初期費用もゼロなので、安く任意整理の手続きを進められます。

また、札幌・東京・名古屋など全国6箇所に拠点があるので、住まいに近い事務所に訪問可能です。

相談は、電話やメール、LINEで対応しているので、自分に合った方法で借金の相談ができ、親切丁寧かつ迅速な対応で貸金業者やカード会社へ交渉してくれるでしょう。

ガイア総合法律事務所

出典：ガイア総合法律事務所

ガイア総合法律事務所は、丁寧な口コミが多い法律事務所です。

法人への債務整理にも対応しており、実績も豊富なので安心して依頼することができます。

公式サイトより、60秒診断も提供しているため、ぜひ試してみてください。

司法書士法人赤瀬事務所

出典：司法書士法人赤瀬事務所

司法書士法人赤瀬事務所は、メールでの相談を24時間受け付けているため、ご家族や職場の方にバレる可能性が軽減されます。

債務整理の相談は5万人以上、16,000件以上の解決実績があり、実績が豊富な事務所で任意整理したい方にはとくにおすすめです。

任意整理の手続き方法

任意整理の手続き方法は次の5つのステップです。

それぞれ説明します。

弁護士・司法書士事務所に相談する

弁護士か司法書士に相談の予約をして、日時や当日の持ち物を確認します。

電話予約の際に、事情を簡単に説明しておくと、面談がスムーズに進むでしょう。

専門家と直接面談し、任意整理のメリット・デメリットや費用、今後のスケジュール等の説明を受けます。

手続きを任せたいと決めたら、契約しましょう。

債権者に受任通知を発送

弁護士や司法書士は、契約が決まった当日か翌営業日あたりまでに受任通知を債権者に発送。

受任通知を債権者が受け取ると、債務者への直接の取り立てができなくなります。

債権者からの債務者への直接の連絡が無くなるので、督促のストレスから解放されるでしょう。

取引明細を検討し上限金利の再計算

次に、弁護士や司法書士は債権者から送られてきた取引明細を元に、借金総額の再計算を行います。

上限金利（15～20%）が定められた利率制限法に基づいて再計算されるので、借入元本が減る可能性があります。

さらに今後の返済にかかる利息はカットされるので、返済内容は大きく変わるでしょう。

和解交渉

弁護士や司法書士は、和解交渉案を債権者に提示して和解交渉をします。

和解交渉案とは、上限金利に基づき再計算した借入総額を基準に、返済期間や月々の返済額を記載した書類のことです。

和解交渉には、およそ1～2週間かかります。

早急に和解交渉案を作成できるように、専門家からの連絡にはすぐに対応しましょう。

和解契約締結・返済開始

最後は、和解交渉を締結し返済を開始します。

それぞれの貸金業者に、定められた金額を毎月振り込みましょう。

返済は確実に行ってください。

仮に途中で返済不能になった場合、条件が厳しくなったり、再度の和解が不成立となったりします。

最終的に破産手続きになることもあるので、気を付けましょう。

任意整理にかかる費用

任意整理にかかる費用の相場は、借入先1社につき5～15万円程度です。

内訳は次の表の通りです。

任意整理の依頼は司法書士の方が安く抑えられる傾向です。

ただし、司法書士が代理できる範囲は、1件あたり140万円以内の場合に限られるので注意しましょう。

任意整理にかかる期間

任意整理にかかる期間は、最短で3ヵ月程度です。

ただし、借入先1つ1つとの交渉なので、借入先数が多いほど手続きに時間がかかります。
和解案が通らずに交渉が難航した場合は、1年ほどかかるケースも。

交渉に強くて、債務整理の実務経験が多い弁護士や司法書士を選ぶことで、難しい案件でも短期間で解決できる可能性が高まります。

和解後から完済までは、一般的に3～5年に設定されます。

振り込みのし忘れが無いように、自動振り込みの設定をしておきましょう。

任意整理と他の債務整理との違い

ここでは、任意整理と他の債務整理との違いを説明します。

任意整理と過払い金請求との違い

任意整理は、利息をカットして月々の返済額を減らすことを言います。

一方、過払い金請求とは、過去に払い過ぎた利息を取り戻す手続きです。

過払い金が請求できるのは、2007年ごろまでに借り入れた消費者金融やカードローンなどです。

理由は、以前の借金に関する法律は利息制限法の他に出資法があり、出資法の高額な利息（上限29.2%）を取られていた可能性があるから。

2006年に最高裁で出資法のグレーゾーン金利が違法とされたことから、過去に払い過ぎた利息を取り戻す過払い金請求ができるようになりました。

任意整理と自己破産との違い

任意整理と自己破産との大きな違いは、裁判所を介するかどうかです。

• 任意整理・・・裁判所を介さない
• 自己破産・・・裁判所を介す

任意整理は借金の減額が主な目的ですが、自己破産は借金をゼロにします。

ただし、自己破産の場合は車や家などの所有物を失うことがほとんどで、残せるのは生活に必要な家財道具や、99万円までの現金と預貯金20万円までです。

自己破産を選ぶ前に、任意整理で解決できないか検討しましょう。

任意整理と特定調停との違い

任意整理も特定調停も、債権者を選んで借金の減額ができる点で似ていますが、特定調停は原則として本人が行います。

任意整理の場合は、弁護士や司法書士に依頼すれば、受任通知を即座に行うので取り立てがすぐに停止します。

しかし、特定調停の場合は裁判所への申し立てを原則として自分で行う必要があり、申立書などの準備に時間がかかります。

また、特定調停が行われる日は平日の月一回なので、仕事を休むなど時間と労力が必要です。

ただし、弁護士に依頼することも可能です。

任意整理についてよくある質問

ここでは、任意整理についてよくある質問に、6つお答えします。

任意整理すると周囲にバレますか？

任意整理は、周囲にバレにくい債務整理の方法と言えます。

なぜなら、裁判所を通さないので会社などに必要な書類の申請をする必要がないからです。

任意整理すると家族に影響ある？

任意整理は自己破産と違って、車や住まいを失うことはありません。

また、家族の信用情報に悪影響を及ぼさないので安心してください。

ただし、連帯保証人を付けている場合は、借金を連帯保証人が背負うことになるので注意しましょう。

任意整理すると人生終わる？

任意整理をするからといって、人生が終わるわけではありません。

任意整理を始めとした債務整理は合法的な措置で、借金からのストレスから解放されます。

日常を取り戻す有効な手段です。

任意整理は意味ない？

金利の低い業者から借り入れている場合は、任意整理が実行できない場合があります。

ただし、将来利息のカットができるので、任意整理の費用と比べてメリットがあるかどうか検討してください。

まずは、無料で相談できる弁護士や司法書士に相談するとよいでしょう。

任意整理するとクレジットカードはどうなる？

任意整理をしたクレジットカードは、解約となり使用できなくなります。

また、その他のクレジットカードも更新の手続きで使用できなくなる可能性があります。

ただし、完済後約5年後にブラックリストから削除されれば、クレジットカードの新規契約が可能です。

クレジットカードのリボ払いは任意整理できる？

クレジットカードのリボ払いは、任意整理できます。

すでに滞納している場合でも任意整理できるので、なるべく早いうちに任意整理をした方がよいでしょう。

任意整理まとめ

任意整理は、借金の返済額を減額し完済期間を早める手段として有効です。

また、他の債務整理と比べて手続きが簡単で、弁護士や司法書士に頼めばほぼ自動的に手続きが進みます。

任意整理にかかる費用が気になる方が多いと思いますが、他の債務整理よりも安く、期間も短く済む方法なので、借金に悩む方はまず任意整理を検討してみてください。

今回ご紹介した任意整理が得意な弁護士・司法書士事務所はすべて相談料が無料なので、まずは自身の借金がどのくらい減るのか相談してみましょう。

債務整理やお金に関するトラブルに巻き込まれないために！

債務整理でトラブルかも？と思ったら消費者生活センターに相談しましょう

消費者庁提供：「お金の管理（収支予算の算出、多重債務)」

日本貸金業協会公式チャンネル：「個人情報が悪用される！【個人間融資のトラブル　その１】」

当記事著作責任者｜株式会社O'z

株式会社O'z マーケティング本部 本部長 海野 洵矢

株式会社O'z(エンズ) 法人番号4010403018411 読者のお一人おひとりのニーズに合わせ、 人生100年時代に向け、 「これからのお金の使い方、貯め方、ライフプラン」 をテーマに、 当社がお金の専門家と共に、サポートいたします。 当記事は、当社(株式会社O'z)の独自調査、 並びに公的機関、ファイナンスに関する 国家資格を有する専門家を はじめとする信頼できる情報源を 元に作成しておりますが、 記事内容に関する、誤りの修正、 ご質問などがございましたら、 当社、お問い合わせフォームからお申し出ください。